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営業形態と規模
ペットタクシーには、業者によりいろいろな営業形態や規模があります。
サービスや、料金体系なども全く違います。
タイプ別分類による営業規模
ペットタクシーを、タイプ別に分類してみました。
タイプ | 説明 | 規模 |
独立専業型 |
電話の受付から輸送まで全て行います。 ペットシッター、ペットホテルなどを営業しているところもあります。 フランチャイズには加盟していません。 |
会社、個人 |
兼業型 |
普段は、赤帽や宅配便などしていて、その本業の片手間にペットタクシーの仕事をしています。 フランチャイズに加盟していることもあります。 |
個人 |
本部・加盟店型 (フランチャイズを含む) |
もともとは、「独立専業型」や「兼業型」だったものが、他の兼業型を取り込んでフランチャイズの本部になったものです。 一見、営業所がたくさんあるように見えますが、そのフランチャイズの加盟店である兼業型をそのように呼んでいるだけのことです。 本部で電話の取次ぎだけをして、あとは加盟店に全て任せます。 本部が仲介する分、料金は割高になります。 「フランチャイズではない」といっていても、「加盟店」方式だったら同じようなものです。 |
会社、個人 |
タクシー会社 |
ペットOKのタクシー会社は、全国でも1〜2社程度の、とても稀な存在です。 |
会社 |
運送会社型 |
ケージのみでの輸送で同乗は不可です。 |
会社 |
基本的に車両は1台のみ
何台でも所有しようと思えばできます。
しかし、どの会社あるいは個人の業者でも、所有している車両は1台のみです。
フランチャイズは、それぞれの加盟店(個人事業主など)が1台ずつ車両を所有しています。
サービスや料金体系の違い
業者により、サービスや料金体系が全く違います。
項目 | 業者による違い |
運賃 | 距離のみ、時間あるいは、距離との併用、地域により一律など業者により料金体系はさまざまです。 |
待機 |
待機は、乗車地や目的地でペットタクシーが「待つ」料金です。 通常は、時間に比例した料金設定です。 待機不可の業者もいます。 |
オプション |
ペットの種類、ペットの乗車方法、清掃料、休日料金など業者によりさまざまです。 また、オプション料金一切なしの業者もいます。 |
同乗者 |
本来、同乗者料金や同乗者割増などは法律上請求できません。 同乗不可の業者もいます。 |
予約キャンセル |
1日前、3日前などキャンセルする日により、料金が変わることもあります。 キャンセル料が無料の業者もいます。 |
料金の請求 |
通常は、見積もりの金額のみという業者が多いようです。 しかし、実際の走行や時間でかかった料金を請求する業者もいます。 |
ペットの輸送方法 |
通常ペットは、座席、車載ケージ、お持ちのキャリーなどに乗車できます。 しかし、業者により車載ケージのみの場合もあります。 また、車の後部荷台をペット専用のスペースにしていることもあります。 |
24時間対応って本当に可能なの?
「24時間対応」とか「緊急対応」というのを、たまにペットタクシー業者のホームページで見かけることがあります。
しかし、本当に可能なのでしょうか?
実際に可能かどうか考えてみましょう。
まず、電話の受付だけで3交代、つまり1日に3人必要ということになります。
運転手も3人必要です。
まあ、最低でも電話2人、運転手2人は必要でしょう。
人間は寝なくてはダメですから、交代制でやっと可能になることなのです。
これだけでも、ペットタクシーに限らず商売をしたことがある方なら、すぐに人件費が大変なことに気が付くはずです。
そして、これだけの経費を使い営業するとしたら、ペットタクシーの利用料金をいくらに設定したらよいのか心配になるかもしれません。
多分、近所の動物病院まで行くだけでも、数万円かかってしまうことでしょう。
と言うことで、このような完全な24時間対応は絶対に不可能なはずです。
一般的にペットタクシーは、電話の受付1人運転手1人でやってます。
つまり、「24時間対応」というのは、「24時間対応する気持ちだけはあります」と言うことです。
でも、万一にも寝ていたり、都合が悪いときは電話を取らなかったり、「今、車が出払っています」と嘘を言ってお断りしますよ、と言うことなのだと思います。
しかし、はなから24時間対応する気がないにもかかわらず、利用者の気を引くためだけに、この「24時間対応」や「緊急対応」と言う言葉を使っていたとしたら、これはかなりの問題があります。
あてにしている利用者の期待を裏切って良いはずがありません。
できないのなら、最初からそんなこと書かないほうがずっと良心的というものです。