25.自分の道を行けばいいのだ

「次の角を曲がって橋を渡ればいいんだな」オレはカーナビの画面を見ながらつぶやいた。

「だから、さっきの交差点を左折していればいいのよ。あの鉄塔の近くなんだから」と助手席の妻が窓の外を指差した。

「でも、カーナビがここを曲がれって言っているから・・・あれ、ここ車が通れないじゃないか。自転車かバイクがやっとだ。」そういいながら、オレは橋の手前の駐車場で方向転換をした。 たまには、こういうこともある。

「だから~、さっきの交差点だってば」と妻。 「そう、こういったときは、迂回路を検索して・・・そうか、もうひとつ先を左折すればいいのか」

しかし、オレはその左折を直前で断念した。そこは、買い物客で溢れかえった商店街だったからだ。そんなところ、車で入っていける訳がない。

「だから、さっきの~」妻がどんな表情をしているのか見なくてもわかる。 「でも、カーナビがこっちを・・・」妻の言う通り交差点までもどるのが悔しかった。

「なんで、カーナビの通りに行かなくちゃいけないの」妻が正しのはわかっていた。 「でも、カーナビが・・・」カーナビは、さっそく再検索してさらに遠回りな道を指し示した。 「あなたは、カーナビの言うことならなんでもするの?死ねって言えば死ぬの?」なぜ妻はいつもオレを追い詰めるのだろう?

オレは思わず怒鳴っていた。 「ああ、カーナビが死ねって言えば死ぬよ!見事に死んでみせるよ!」

幸いにもオレは、未だ死なずに済んでいる。

・・・

ということで、ツカミはOKでしょうか? え~今回は、練習方法のアイデアをひとつ。

例えば、コードの転回形を練習するときも、すべてのパターンではなく、「1357」(基本形)と「5713」の2つだけを覚えるとか。 もっと手を抜いて、最初は基本形だけとか、なんていうのもアリです。

逆に、より難しく右手だけではなく左手もコードを弾くとか、さらに難しく右手と左手で違う転回形を弾くというのは、どうでしょうか?

転回形練習

実際に、私はこの練習をしています。 最初はかなり難しくて、次のコードに行くまでの間考えるので、12のコード全て押さえるまですごく時間が掛かってしまいました。

しかし、慣れてくると右手とか左手とかあまり意識しなくなってきます。 これは、かなり効果的な練習方法のようです。

当然、これが出来ると、左手と右手で同じ転回形を弾くなんて、そんなものは朝飯前になります。人間って不思議です。 ということで、練習方法には3パターンあります。

  1. 言われたことだけやる。
  2. 手を抜く。
  3. 余計なことをする。

このうち、一番ダメなのが、1の「言われたことだけやる」です。 これには、一切の工夫がないからです。

次回から、そろそろ今まで覚えたコードを使っていきます。乞うご期待。

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