国府弘子著の教則本

アレンジ譜には、超初心者用向けのすご~く簡単なものもあります。 そういうのって、実際に弾いてみてもあまりのつまらなさにガッカリします。 また、「ジャズ」って書いてあるのに、テンションさえ使っていない「ジャズもどき」な楽譜もたくさんあります。

そんなものに時間を費やすには、あまりにも人生は短すぎますよね。

とにかく、本物のジャズピアニストが弾くサウンドは、ものすご~くカッコいいのです。 そんなサウンドの秘密が分かるとしたら? しかも弾くことによって、いろいろなことを学べるような教則本があったらどうでしょう?

でも、そのために初心者は、ちょっとだけ背伸びをする必要があります。 まあ、ちょっとだけ高めのハードルですけど、超えれば新しい世界が開けてきます。

そんな方たちに、超有名な国府弘子先生の教則本をご紹介いたします。


「有名スタンダード曲の演奏法を丁寧な解説&譜面でタネ明かし」って教則本に書いてあるように、17曲の超有名スタンダード全てに、演奏法やサウンドの秘密が説明してあります。 中上級者が使うテクニックを、初心者レベルの目線で説明しているからこそ、ものすごく分かりやすいのです。 ちょっと難しそうでも、実際に弾いてみれば案外と簡単だったりします。 スタンダード曲も弾けて、しかもテクニックもマスターできるという理想的な教則本です。 表紙の絵はかわいらしいのですが、内容なかなり本格的で高密度です。

先にご紹介した、「エンジョイ・ジャズピアノ」の続編になります。 そういえば、エンジョイの前に「もっと」っていう文字が入ってます。 エンジョイとは別の18曲のスタンダードが載っています。 ほんとうに、この2冊(エンジョイ、もっとエンジョイ)は良い教則本です。 これだけの実戦的なテクニックというか奥義を、伝授してもらおうと思ったら本当は大変なことなんですよ。 それを惜しげもなく、こんなに丁寧にしかも親切に。 ヒロコ先生はすごい人だ~

2008年4月~5月にNHKで放送していた「趣味悠々」という番組のテキストです。 しかし、テキストとは言ってもこの本だけでも充分に教則本と言えるんじゃないでしょうか。 私は、CDが付いているところと、全ページカラー印刷でとてもきれいなところが好きです。 全体的に楽しく曲を弾きながらジャズを学んで行こうという内容ですが、初歩のアドリブへの入口であるメロディフェイクやコード分散の方法などの説明もあります。 先にご紹介した、「エンジョイ・ジャズピアノ」は、やってみたけどちょっと難しいな~なんて思っているかたには、この本がちょうど良いかもしれません。 ジャズピアノへの入門に最適な一冊です。

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