レオ・アルファッシー著の教則本

クラシック途中挫折組の方たちは、「ハノン」って言葉に拒絶反応があるかもしれません。 さぞ嫌な想い出がいっぱいなのでしょう。 (私は、全くクラシックをやってないので、バイエルとかハノンとか全然知りません。知ったような口を利いてごめんなさい)

でも、ジャズのハノンはちょっと違うかもしれませんよ。 なんというか、「アドリブフレーズ集」的なものなんです。 つまり何度も何度も弾いて、指にクセがつくまで弾くことにより、アドリブ中の咄嗟のときに弾けるようにしちゃおう的なものなのです。

本格的な「アドリブフレーズ集」っていうのも、こういうのとは別にあるんですけど、それはフレーズだけが載っています。 ここで紹介しているような「ハノン」って言っているものは、2段のピアノ譜になっているのでとても弾きやすいのです。

ただ、こういうのって向き不向きがあるんですよね。 まあ、一度試してみるのもいいかもしれません。


「常套句」なんてぇこと言いますが、 ジャズでは無意識にでも弾けるフレーズをたくさん覚えていることは、実際の演奏において強力な武器になります。 ピアノを始めたばかりの方には、少し難しいかもしれません。 しかし、練習方法などで行き詰っている方は、一度試してみる価値があるかもしれません。 「ハノン」と言っているだけあって、楽譜がほとんどですが、それほど難しくはありません。 ただ、練習には、多少の根気が必要かも。 それは、クラシックのハノンも一緒です。 っていうか、それは何にでも言えることでしたね。

ジャズを聴いていると、よくブルースのフレーズを使っていたりします。 また、ジャズのジャムセッションなどでブルースを演奏することもあります。 黒人の生活の中で生まれたブルースと西欧の音楽が融合してジャズに発展したらしいのです。 そのくらいジャズはブルースと縁が深いのです。 やはり、ブルーノートスケールの使い方を覚えるのは、ブルースを練習するのが一番かもしれません。

  • ブギウギハノン
  • レオ・アルファッシー /訳:藤井美保 /シンコーミュージック
ブギウギもキマると、すご~くカッコいい。 ブギウギはブルースから派生したものって言われています。 その独特のリズムは聴くだけでも面白いけど、弾いたらもっと面白いのです。 ただしその分、両手を酷使します。 でも、それが良い練習になるとも考えられます。

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